元ひきこもり歴15年の精神障害者です。
つい出来心でいちご農園に勤めてからもうすぐ3年。
3年です、3年。
石の上にも3年と言います。
桃栗も3年です。
King&Princeもデビューして3年らしいです。
そうなんですね。
これは彼らと同期と言っても過言ではなさそうですね。
「キングアンドプリンス」
「ていごんざん」
なんか語感もちょっと似てる気もしますし。
口の中いっぱいに食べ物を詰めた状態で「キングアンドプリンス」と言ったら「ていごんざん」って聞こえるかも知れないレベルには似てると思うのです。
がぜん親近感もわいてきました。
シンデレラガールになったような心持ちです。
ドキドキしてます。
障害者を雇用します
今週はいちご農園に障害者さんが実習に来てました。
現在、うちの農園は、私含めて障害者が3人雇用されてます。
東京の本社の意向により、障害者をあと2人増やすことになってます。
で、どこから募集をするのかと言うと。
障害者就業・生活支援センター(通称ナカポツ)ってところに登録をしている障害者さんを紹介してもらうというのが障害者業界のひとつの流れです。
求職中の障害者さんの中で、農業に興味がある人、を探してもらいました。
まずは1人見つかりましたので、その方に実習を受けてもらうことになりました。
5日間です。
4日でも6日でもありません。
5日間です。
エンゼルスの大谷翔平も中5日で登板してました。
5日間です。
実習は、ナカポツを通して来られた方に課せられた絶対的なルールです。
鉄の掟です。
もしここで首を横に振ろうものなら、それはそれはもう、さすがの私も二刀流を、なにかの二刀流を炸裂せざるを得なくなってましたが、今回の実習生は素直に5日間を受け入れたようです。
あぶないところでした。
実習の指導をする
そんなこんなで実習をすることになりましたが。
ここで問題になったのが。
誰が指導をするのか、と。
基本的に、障害者は障害者の人たちで作業します。
健常者は健常者でそれぞれ作業してます。
だったら、もう最初から、普段から他の2名の障害者のフォローや指示を出しているていごんざんに指導をやってもらうのはどうか、ということになりました。
もはや、いちごよりキングアンドプリンスのことばっかり考えていた私に降って湧いた指令。
最初、指導が痔ろうに聞こえて。
痔ろうかー、やってみるかー。
って一瞬なりかけましたけど、よくよく聞いてみたら指導でして。
いやいや指導って。
どっちかって言うとまだがんばって出来そうなのは痔ろうの方なんですが。
実習を受ける方は私よりも年上の男性でした。
しかし私はキンプリと同じデビュー3周年ですから、そこは年上とか年下とか関係なくしっかりと指示を出さないといけません。
いちごの苗は、初心者にはまだ触らせられないということで。
社員と話し合って掃除をしてもらうことに決まりました。
仕事の基本は掃除です。
ハウス内には防草シートを張り巡らせてあります。
けれど少しの隙間を見つけては、我ここにありって感じに自己主張した雑草が生えてきます。
その雑草をどんどん抜いてもらい、ほうきで高設ベンチの下や通路の掃き掃除をしてもらいました。
屋外の育苗棚の足元を通っている溝にも雑草が茂って水の流れが悪くなっていたのでそれも処理してもらいました。
5日中、4日間は掃除でした。
残りの1日は、来年の親株用の苗の水やりと。
虫取りシートをハウス内に設置していただきました。
実習の方が真面目に働いてくれたので本当に助かりました。
なんとか無事に終了
実習を受けた方は、いちご農園の面接を受ける意思があるのか。
話をした感じでは、農園をとても気に入っているふうでありました。
掃除ばっかりだったのに、どこがそんなに良かったのでしょうか。
問うてみた。
「休憩が多いところ」
だそうです。
今、私たちは45分作業したら15分休憩します。
休憩は私が合図してます。
大変な作業の時や、障害者さんがキツそうだなと思った時は、私の判断で40分作業して20分休憩になったり、30分作業して30分休憩になったりします。
私のさじ加減ひとつで休憩は増えます。
さすがに、いちごの手入れが忙しくなる11月中旬くらいから6月くらいまでは休憩時間は短くなります。
それでも50分作業したら10分休憩です。
農業に興味があって。
いちごに興味があって。
いちご農園の職場体験をしたはずなのに。
農園の気に入ったところが、休憩が多いところ、というのはいまいち釈然としませんが。
いちごの苗に触れず、掃除ばっかりだったので、仕方のないことかもしれません。
はたして、どうなることでしょう。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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