ひきこもりは氷河期世代の男性が圧倒的に多い…

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元ひきこもり歴15年の精神障害者ですけれども。

去る10月10日のことです。

ふと、ひきこもりに関するニュース記事が目に止まりました。

「ひきこもり」は「氷河期世代の男性が圧倒的に多い」という実態

氷河期世代ど真ん中の私には、無視できないニュースです。

氷河期世代とは

そもそも氷河期世代とは、就職氷河期世代のことです。

バブル経済が崩壊後。

就職難になった時期に、社会人になった世代を言います。

1970年(昭和45年)から1984年(昭和59年)に生まれた世代が、就職氷河期世代になります。

2021年現在、37歳~51歳の方が当てはまります。

1977年(昭和52年)生まれの今年44歳になる私は、まさにこの世代です。

私の最終学歴は高卒です。

確かに、就職が決まらないまま学校を卒業しました。

まあ、氷河期でなくとも、就職が決まらなかった自信しかありませんが……。

ひきこもりの定義

実は、ひきこもりには定義があります。

そんな定義は必要なんだろうかと思いますが、実態調査をする上で明確な定義が必要なのでしょう。

内閣府は2018年12月7日から24日にかけて40歳から64歳までの男女5000人を対象にした「生活状況に関する調査」を実施しました。

調査するに当たって、ひきこもりを「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」の2つに分類。

その2つを合わせて「広義のひきこもり」と定義しました。

なんだかややこしいですね。

狭義のひきこもりも準ひきこもりも、身体的な病気などの理由、または仕事で家にこもっている場合は、ひきこもりの対象から除外されます。

狭義のひきこもり

狭義のひきこもりの定義は以下のとおりです。

以下の状態が6ヶ月以上続くことを指します。

  1. ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける
  2. 自室からは出るが、家からは出ない
  3. 自室からほとんど出ない

元ひきこもり歴15年の私は、すべて経験済みです。

経験済み、というだけで、なんだか非常に誇らしい気持ちになりました

いや、自室からほとんど出ない、だけは微妙です。

トイレお風呂食事のために自室を出ていました。

なので、3に関しては当てはまらない気がします。

1と2は確実に当てはまりますけれども。

準ひきこもり

準ひきこもりの定義は以下のとおりです。

以下の状態が6ヶ月以上続くことを指します。

  • ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する

うん。

とても普通のことのように感じられます。

どうやら、この状態が6か月以上続く、という部分が重要のようです。

例えば、5か月間家に閉じこもり。

その後、外出をするようになった方などは、この定義によるとひきこもりではありません。

ひきこもりの革をかぶった、ただの人です。

ただのファッションひきこもりです。

なんだかややこしいですね。

40歳~64歳のひきこもりは61.3万人

15歳~39歳のひきこもりは54.1万人です。

40歳~64歳のひきこもりは61.3万人です。

合計すると、115万人の方々がひきこもっているようです。

私が住む宮崎県の人口より多いのはびっくりですね。

 

40歳~64歳のひきこもり61.3万人の内、76.6%が男性という結果でした。

女性よりも男性の方が多いのはなぜでしょうか。

記事には、無職の男性が昼間から外をぶらぶら出歩ことは、世間から厳しい目で見られることが多く、その辛さから逃れるために外出を控えるようになることが要因かもしれない、と書かれています。

この気持ちはすんごくわかります。

仕事をしていない自分をとにかく恥ずかしく思っていました。

なにか言われるのも嫌でしたから、知り合いにも会いたくありませんでした。

働いていないミジメな自分を、これでもかと攻めまくりました。

攻めて攻めて攻め続けた結果。

精神障害者の出来上がりです。

本当にありがとうございました。

助けが必要です

私の場合ですが。

家族に精神科に連れて行かれたこと。

それが、ひきこもりから脱出する切っ掛けになりました。

家族にも先生にも、感謝しかありません。

周りの方々に助けられながら、どうにか今日も生きています。

ひきこもりの状態から、いきなり仕事を始めるのは、不安と緊張でゲロを吐きそうです。

私には絶対に無理です。

少しずつ、心に負担が掛からないように。

ちょっとずつ進んだのが良かったです。

週に1回の通院と図書館通いからはじまり。

A型作業所を経て、今は障害者枠の契約社員です。

もちろん、これから先どうなるかは分かりませんが…。

給料もやっすいですし…。

 

ひきこもりの方が自分だけの力で、今の状況を打開するのは難しいかもしれません。

そういう時、ほんのちょっと勇気を持って。

周りの人達にSOSを発信するのも、一つの手かも知れません。

そして、行政による氷河期世代のサポートや、ひきこもりのサポートの強化を、強くお願いしたいです。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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